第12章 第11章

「落ち着きましたか？」

「……早く続き話せよ」


ふてくされながらも、一応落ち着いた大ちゃん。

よっぽど光ちゃんのことが知りたいんだろうなぁ……


「僕のその問いに、彼女がなんて答えたと思いますか？」

「……知らねぇ」

「 “ 大輝が私のことを想ってくれてるのは知ってるから、待ってるだけだよ ” 」

「っ！！」

「……青峰君が離れても、待ってると言っていたんです」

「……」


チラリ、とテツ君の視線を感じた。

私は小さく頷き、口を開く。


「そんな光ちゃんが、大ちゃん以外の人を好きになるなんて考えられる？」

「……」

「別れてからも、体育館に来てたり、差し入れしてた光ちゃんに、他に好きな人が出来たって……大ちゃんはほんとにそう思うの！？」