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【暗殺教室】君が好きになるまで

第2章 持続性スリープ


ブニョン…………ブニョン……



奇妙な音が響く教室は今はテスト中……


「あぁもう!うるさいよ殺せんせー!小テスト中でしょ!」

「す、すみません!!」



まぁ、何か、テストなのに静かじゃないし、集中のへったくれもないんだけど……

皆喋り出したりしちゃってるし


「はぁ…………あの後何したの」

「せんせーと握手しただけだよ……ナイフ切り刻んだの付けた手でね」

「それで、というわけ……ね」


それはそれはきっとプラスアルファーでこの馬鹿が挑発紛いの言葉を言ったんだろうな

聞いてもいない憶測をたてて、また瞼を閉じる

最近閉じる回数が増えてきたな……眠い、からなのかな

そう思いつつ、耳はしっかりと外の会話を捉えていた

寺坂くんと赤羽業の会話に先生が自分を棚にあげた注意をしたところ

それで


「ごめんごめん、殺せんせー。俺もう終わったからさ、ジェラート食って静かにしてるわ」

「いけません!……って、それ私の昨日買ってきたジェラート!!」


お前のかい……それにズルいな


「溶けないように成層圏を飛んできたのに!」


「成層圏って空気あるっけ」

「あるにはあるよ。酸素濃度はくそ低いけどね。雪乃って変なとこ疑問に思うよね」

「それは答えてくれたのに失礼しましたね。成層圏行って朽ち果てれば良いのに」

「その言葉、まんま返してやるよ。それで殺せんせー?どうすんの?殴る?」


不機嫌そうに私に返し、ジェラートを一口

それなのに殺せんせーに向けた瞳は少し嬉しそうで……馬鹿にしてる割りには嫌う対象ではないらしい



「……………………」



寧ろ、私よりも注視すべき対象、とカテゴリされているようだった





それはそれで、複雑だけれど
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