第7章 2次試験・後編

「あはは。

相変わらずだね、団長は」


凄いや、と笑顔を見せるシャル。


「そういえばリアってどうしてライセンスが欲しいの？」


あ…理由考えてなかった。


そもそも私が取ろうと思ったのはどうしてだったかな。





超難関と言われてて面白そうだったから。

殺人を犯しても免責になる場合が多いから。

刺激が欲しかったから。





…どの理由を取っても怪しまれること間違いなし。


「逆にどんな理由に見えます？」


質問に質問で返すのは失礼だけど、致し方ない。


「うーん…暇潰し、かな」


「！」


大方当たってる。


「なんか本気で欲しがってるようには見えないんだよね。

悪いんだけど。

必死さが足りないというか」


侮り難し。


「まぁ、そんなところですよ。

ハンターになれば何をしてもその資格が剥奪されることはありませんし、その上免責になるので。

色々と便利だと思ったんです」


全てが事実という訳ではないけど、嘘だけという訳でもない。


「ふーん、そっか」