第1章 異質な華

「受験者の中にプロハンターを忍ばせ、皆同様に試験を受けます。

そして第4次でそれが誰なのか、分かった者から試験官に直接伝えるんです。

回答可能回数は1度限りであり、当てずっぽうではダメです。

明確な理由があることが絶対条件です。

そして見事当てることが出来た方のみ合格です」


「ふむ…。

なるほど、面白いのう。

して、その潜入するハンターはどうするかの？」


「私がやります」


「お主が？」


不思議そうな表情を浮かべた。


「3次試験官が受験者の前でこう説明するんです。

この中に4次の試験官が紛れています。

4次試験はその試験官を見つけ出すこと。

各自回答出来る回数は1度。

それを理由も踏まえて自分に説明しなさい。

受験者同士の相談は不可、当然アイコンタクトもです。

そして必ず1人で答えること、と」


頭の中にある試験内容を言葉に表す。