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【銀魂】ヨルのウサギ 番外編

第12章 未来の私も変わらない私





みなさん、聞いてくたさい。

ただ今、目が覚めた私の目の前には



『いやー、若いなぁ!肌がピチピチー!』



私がいます。(10年後)




『いやいやいや!!なにこれ!?』


『ゴメンね!本当は五年前に行きたかったんだけどさぁ、阿伏兎の操作間違いで。許せ私!』


『意味わからん!!』



コンコン



『!?(やばいこんな所見られたらややこしくなる!)』


『はいはーい!誰かナ?』


『出るな出るな!』



ドアノブに触れそうになった自分(10年後)のマントを掴んだ。


『ぐぬぬぬ…!』


『行かすかコノヤロー!』



ガチャ



「幹部、そろそろ起きてください。第七師団の会議が始まります。」



10年後が隠れる前に、部屋の扉を開けたのは游燐だった。



『游燐!久しぶりー!』


「久しぶり、とは?」


『だってアンタ、他の星に事件の証拠品探しに渡り歩きに行って2年くらい船に戻ってきてないじゃん!』


『10年後そんなことなってんの!?』


「意味がわかりませんが…珍しいですね、幹部が着替えを済ましてるなんて」


『失礼な!歯くらい磨いてるわ!』


「?後ろから声がしたような…」



游燐には10年後の私が壁になって、本来の私が見えていない。



『(やば)』


『そう?私が喋ったけど?』


『(えっ…)』


「そうですか。幹部がもう着替えを済ましてるなら、30分後にもう1度迎えに行きます」



それでは、と部屋を出ていった游燐。流石はできる女だわ…



『さぁて!私の代わりに私が第七師団会議出たげるよ!』


『言い方がややこしい!っていうか、早く帰って!』


『いいの?そんな事言って』


『?』


『今日は何の日?』


『……予約していたアキラ様新作ゲーム&フィギュア発売!!』


『私は今でも覚えてるよ、この日今か今かと通販を待ち構えていたのにこの会議で部屋で待機できず結局会議も延長、帰ってきたら不在届けが入っていて、宇宙だから次届くのは早くても1年後…』


『いやァァー!!』


『更にはそのまた1年後、私は丁度他の星に任務に行ってて部屋にはいなかった。
…言いたいことは分かるな』


『残らせていただきますー!!』


『(私ってこんなチョロかった?)』



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