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偶然なんかじゃない出会い

第7章 大切な場所




柿「・・・戻ろっか」

「はい」



自然に私の手を取る柿原さん



柿「寒くない?大丈夫?」

「大丈夫ですよ。それより柿原さんの方が薄着じゃないですか」

柿「・・・だーめ」

「はい?」

柿「俺の名前。て・つ・や」

「え?名前・・・」

柿「今のうちから徹也に慣れとかないと」

「慣れる?」

柿「だっていつかは君も"柿原"になるんだから」

「・・・・・・」

柿「あ、顔あかーい。ほら、徹也」

「・・・・・・・・・」

柿「呼んでくれないの?」

「・・・・・・・・・・・・」

柿「・・・ねー」

「徹也」

柿「・・・・・・」


名前を呼んだ途端静かになる



可笑しいと思い彼の顔を見ると


「赤い・・・」

柿「こっち見んな」


顔を赤くした柿原さん、ではなく徹也がいた



「徹也、徹也!」


柿「お前わざと・・・あーもー!」


手を引かれると顔が近づく



「っん」



綺麗なリップ音を響かせ離れる



柿「お前が悪いんだからな・・・彩花」



そのまま会場に戻り楽屋に行くと出演者の方々にからかわれたのは言うまでもない



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