第3章 頼ること

「どんなに連絡がなくたって、またやり直せると思って信じてたのに！」


泣き叫びながら叫んだ直後乾いた音がした


私の右手は柿原さんの手をすり抜け涼真の頬に跡を残した


草「いってーな。何すんだよ！」


涼真は私を掴んでいた手を離し私の頬にも赤い跡をつけた


口の中が切れ鉄さびの臭いがした



直後、私は病室を飛び出し走った

後ろから内山先輩と柿原さんの声が聞こえたがそれを無視した



ただ、裏切られたことで悔しくて何も考えられなかった




「また、裏切られたのか……」