第7章 seven

部活が終わり、部員達は自主練へと移った。


早速日向と影山が変人速攻の練習をし始めている中、清水とやっちゃんに頭を撫で回されていた藍原に向けて声を掛けた。


「おい、帰んぞ。」


『送ってくぞ』じゃなくて『帰るぞ』。


みんなに知られちまったからな。気ィ遣う必要もこっそり言う必要も無い。


と、思っていたら「しぃーーっ」と藍原は自分の唇に人差し指をかざした。


なんで、別に良くね？


「田中くんたちの視線！」


たなか…？と視線をコートに移すと“羨ましい”と“憎たらしい”が混じったような目をした男子高校生(バレー部)がいた。


「急にリア充アピール…！」

「スガさん…今のこの気持ちがリア充爆ぜろってやつスかね…」

「そうだな…でもいいんだ、俺らはバレーが恋人だろ…」

「そうっすねスガさん…」

「二人とも止めないか。祝福するって決めたべ。」

「でも大地も同じ顔してんぞ。」

「まじかっ…」



そういや、俺もあったわこうゆう時期。


何かスマン。