• テキストサイズ

Fall in love with you【R18】

第5章 five












失礼しまーす、と声をかけて進むと開けた空間になっていて、どうやら休憩室らしい。


「座っていいよ。」


そう促され、近くにあった椅子に腰を下ろして嶋田さんを見る。


「ごめんね、ハンカチやっぱり洗って返すよ」


「そんな、気にしなくてもいいのに…」


「いいから、俺がそうしたいの!」


にこりと微笑む嶋田さんに、少しだけ大人の色気なるものが混じっていてドキッとした。


「じゃあ、すみません。」


「俺の方こそ。」


さてと、と口にした嶋田さんが私の前の席に座ってジッとこちらを見てきた。


「俺に聞きたいことって、優稀ちゃんのココに付いてるキスマと関係あるのかな?」


トントン、と自分の首筋を叩いた嶋田さん。その場所は昨日烏養さんにマークを付けられた場所と同じで、昨夜のことを思い出すと顔が熱くなるのを感じた。


「あ、ビンゴだった?」


「いえ、相談内容は違います。」


「まじか。」


はっはー、と笑う嶋田さんを深呼吸してから見て



「『ハルさん』て、誰ですか?」



そう、訊ねた。







/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp