Fall in love with you【R18】
第4章 ●four
ピンポーン、と鳴るチャイム。
扉を開けるとそこに居たのは私の愛しい人。
「うかい、さん…?」
でも、少しだけ様子がおかしい。
「酔ってるんですか?」
頬に手を伸ばすと大きな手に掴まれ、すっぽりと烏養さんの腕の中に閉じ込められた。
「烏養さんっ!?」
「わり…嫌なら突き飛ばしてくれ…」
苦しげに吐き出された言葉。
突然重なった唇からはタバコの味がした。
「ッ!」
驚いて離れようとしても彼の腕は私の身体を決して放そうとしない。
息苦しくなってほんの少し開けた唇から烏養さんの舌が割って入り込み、私の舌と絡み合う。
歯列をなぞられ、舌先から裏側まで口の中を愛撫する様に掻き混ぜられる。
「っ、ふ…ぁ…」
口の端からどちらのものか分からない唾液が零れて喉元を滑り落ちた。
私の後頭部に添えられた手は更に深いキスへと導く。
キスって、こんなに気持ちいいんだ…
でも、なにかおかしい。