Fall in love with you【R18】
第7章 seven
「アイツのこと、すごく好きなんですね!」
菅原が爽やかに笑った。
「あいつには言うんじゃねぇぞ。言ったら練習3倍だからな! 」
言ってもいいじゃないですかー、と騒ぐ声をシカトし、返事を送る。
《お前も早く寝ろよ。》
たった一言の短い文だけれど、たくさんの思いを詰めて…なんて柄にもない事を思っちまった。
「あーっ!また幸せそうな顔してる!俺もそう思える彼女欲しい!」
「そんな暇ないけどな。」
「大地それ言い訳にしてたら高校生あっという間に終わっちゃう!」
そんな焦らなくたってコイツらなら女の方から寄ってきそうな気もするけど…なんてゲスいことを思った。
「どうせなら好きな子と付き合いたいじゃないですか」
俺の頭の中を読んだような発現に思わず澤村を見る。
「いくら好かれてても、こっちが好きになれなかったらそんなの相手に悪いし、自分だって辛い。烏養さんなら分かるはずですよ。」
「……そうだったな…。」
これじゃあどっちが大人なんだか…