• テキストサイズ

ONLINE GAME

第8章 サイコパス


「俺さ、だからプリーストって職業で嬉しかった。だってみんなを助けられるだろ?だから、頑張ってもっともっと強くなるよ!」

陽くんはそう言って椅子から飛び降りた。

「じゃぁ、俺もそろそろ帰るよ!おっさん!またゲームでな!雛!また学校でな!」
そう言って陽くんは店を出て行った。

「…光みたいだ…。」

陽くんが出て行った後、
優月さんがボソっとそう言った。

「コウ…?」

私はその言葉を復唱した。

「いや、なんでもない。」
優月さんはそう言ってまた、洗いものをはじめた。

「…?」

「さて、雛。家まで送るよ。明日から少しゲーム内では会えないが、頑張れよ。」

「はいっ!」

そうして、
優月さんは私をバイクで家まで送ってくれた。

私はずっと考えていた。
これからどうすればいいのか。

そして、少しずつゲームの世界に順応していく
自分がなんだか怖くなっていた。

そのうちあっちの世界に飲み込まれて
こちらに戻れなくなるのではないか…と。

今はただ、
生きたい。

そのためには
戦うしかないのだろうか…?






/ 198ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp