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第10章 OLDEN DAYS


「んで、そのプリーストが何の用だよ。」
俺は眉をひそめた。

「おう!黒田優月!俺をお前のギルドに入れろ!」
少年は嬉しそうにそう言った。


「…やだよ。」


「あぁ!?なんでだよ!?プリーストだぞ!?超ー希少価値たけぇんだぞ!?」
少年はなにやらわめき始めた。

「あー、うっせぇなガキ。お前、今日の試合ボロボロだったじゃねぇか。そんな奴いらねぇよ。」
俺がそういうと、
少年はさらに顔を真っ赤にして怒り始めた。

「まぁまぁ、とりあえず、座りなさい。何か好きな飲み物はあるかい?」
そう言ってマスターはその少年を俺の隣に座らせた。

「…ココア。」
少年は顔を真っ赤にしたままそう呟いた。

「熱いのでいいかい?」

「うん。」

そうして、マスターはココアを作りはじめた。
少年はその様子をじっと眺めていた。

その少年は、
色素の薄い金髪で、色が真っ白で
目の色が右と左と違った。

黙っていれば、凄くキレイな奴だった。

「おいガキ。」
俺の呼びかけに、少年は俺を睨むように見る。

「あ?」

「なんで俺のギルドなんだ?」
俺がそう問うと、少年は嬉しそうに笑った。

「お前がかっこよかったからだよ!」

…。

…。

「いいだろう!ギルドに入れてやる!」
思わず許可を下してしまった。

「やったぁ!!!!」
少年は嬉しそうに飛び跳ねた。

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