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ラベンダーに誘われて

第10章 イタリア










ディーノ「よっ。準備出来てるか?」


麗「わざわざ迎えありがとうございます。」

ディーノ「敬語。」
麗「・・・ありがとう。」
ディーノ「おう!んじゃ、行くか。」




ひょいっと麗の荷物を持って歩いて行くディーノ。
慌てて麗は鍵を閉めてディーノの後を追う。




ディーノ「そういや・・親御さんとかに会ってないけど、平気か?」
麗「大丈夫。両親今家にいないんで。」
ディーノ「・・・そうか。それにしても随分綺麗だったな、部屋。」
麗「覗いたの?」
ディーノ「玄関から先の廊下だけだって。麗が開けたときに見えたんだ。」
麗「あんまり物置かないからかな。」
ディーノ「そんな感じするぜ。」


降りていくと、高級そうな車が止まっていた。


麗「・・・ディーノさん、いい車乗ってるね。」
ディーノ「そうかー?普通だろ?」




ディーノさんの普通を今度確認しようと決めた麗だった。






















ディーノ「麗の部屋ここな。俺は隣にいるから何かあれば呼べよ?」
麗「ありがと。・・・私早起き苦手だから、起こしてくれると助かる。」


そう言ってマスターキーをディーノに託す麗。


ディーノ「・・・分かった。ベル鳴らして出てこなかったら入るからな。」
麗「ありがと。」
ディーノ「んじゃ、おやすみ。」
麗「おやすみなさい。」




パタンッと部屋の扉を閉めて部屋を一望する。



麗「・・・お風呂入って寝よ。」




















早朝5時。



ロマーリオ「ボス、全員起きてるぜ。」
ディーノ「後は麗だけか。お前らは先に用意しておりとけ。」


ベルを鳴らすも、やはり麗が出て来る気配がない。

ディーノ「入るぞー?」


キーを使って入るディーノ。
ベッドではすやすやと麗が眠っている。



ディーノ「麗、起きろ。」
麗「ん・・・。」
ディーノ「・・・着替えだけすればいいから。」
麗「・・・ん・・。」





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