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泣かないから迎えに来て。

第2章 行ってきます







ナラク『え、あ、えっと……』



脱衣所にいたナラクはリナリーと鉢合わせする



傷だらけ血だらけのリナリー



2人はしばらく固まった




ナラク『手当てします』


リナリー『いいの、ほっておいて』



ナラク『駄目です!!!そこ座って!!!』


リナリー『え、あ、はい』



あまりの鬼の血相にリナリーは近くの椅子に座った。



ナラク『別にいけないことだとは思いません。
けど、せめて私には隠さないでほしいです。
切った時はせめて手当てはさせてください。』



リナリー『ごめんね、
でも、駄目なの。これは』



ナラク『クロス元帥との約束なんですよね……
悔しいです。仲間を家族を助けられないのは』



ナラクは手当てをしながら悲しそうに涙を流した


リナリー『どうしてそこまで私を思うの??』



ナラク『姉様も同じことをしていたことと
リナリー様は姉様と似ているんです。
家族思いでいつも笑顔で
時に怒ってくれて……
私、いつも姉様を追い掛けてて
姉様は最後私を守って死にました。
たぶん、その時にイノセンスが発動して
私をAKUMAから守ってくれたんです。』



ナラクは胸のネックレスを握ると俯く

リナリーはナラクを優しく抱き締める



リナリー『私は大丈夫よ。
ナラク、貴女はこんなことしないで
綺麗な女性で居てね
手当て、ありがとうね』



リナリーはチャイナ服を着ると出ていく



ナラクは悲しげに笑うと立ち上がる



























































ナラク『私の身体はもう汚いよ、リナリー様』





スルッと服を脱げば
背中にたくさんの鞭傷。




まるでそれは拷問を受けたような傷だった。





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