• テキストサイズ

【銀魂】 夢か現か

第4章 コトバの紡ぎ方



♡おまけ♡


「あ、凛ちゃーん!」


歩いていたら声をかけられて、振り返るとそこには神威がいた。


「昨日は伝言ありがとう。助かったよ」


いつもと変わらずニコニコで言われて、少しドキッとしたけれどもう恐怖を感じることはなかった。


「朝、晋助に言われたよ。凛が怖がるからあんまり話しかけるんじゃねぇよってね」


神威は大きな目を高杉のようにキリッと細め、声を低くしてから言った。高杉の真似をしているのだろうか。


「別に怖がらせてるつもりはないんだけどね。」

「神威さんのこと、怖いなんて思っていませんよ」

「…ん?」

「わたしは、晋助様も神威さんも怖いなんて思っていません。」


神威に微笑みかけると、神威は不思議そうな顔をして、


「…やっぱりキミって面白いね。」

「そう、ですか?」

「うん。面白い。……お侍さんと同じ匂いがする」


神威の言っている意味が分からなくて、凛は黙って首を傾げた。



「とにかく、昨日はありがとう。これから仲良くしてね。」


またいつものようにニッコリ笑顔に戻った神威に、凛もニッコリと笑いかけた。
すると神威は手をブンブンと振って、


「じゃあまたね………あ」


突然手を振るのをやめた神威に、凛の動きも止まった。






/ 271ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp