第1章 プロローグ
「り、莉奈…さっきの人かっこ良くない?」
「そう?私の彼氏の方がかっこいいと思うけど」
莉奈はそんなことをサラリと言う。
そうだった、莉奈は一途で彼氏以外は興味ないんだった…
「それにしても、千夜がそんなこと言うの珍しいね。二次元しか興味ないのかと思ってた」
「いやもう、あの人は二次元から飛び出してきたんだよ、絶対」
私はガトーショコラを口に運びながら話す。
「じゃ、またここにくる理由が出来たね。ここのホットケーキ美味しいし」
莉奈は何か企んでいるような笑顔を見せる。
でも、またあの人に会えるならそれはちょっと嬉しいかも。