第5章 太陽と海と私たち
可愛い水着を身に付け、可愛いって思ってくれるかな?なんてちょっぴり期待して…
私たちは海で泳ぐ。
太陽がじりじりと身を焦がす。
楽しくって楽しくって…時間の流れを感じない。
気が付けばお昼を過ぎていたみたいで、腹の虫がお昼時を知らせる。
「お腹すいちゃったね。何か買ってくるね」
私と春陽は、海の家で売っていた焼きそばとカレーを手にしてみんなに渡す。
そして、お腹いっぱいになったところでまた海を満喫する。
また遊びに夢中になり、気が付けば3時は過ぎていたと思う。
春陽が倒れた。
熱中症っぽい。
健が春陽を抱え日陰に寝かすと、割とすぐ目を覚ました。
「春陽!大丈夫?きつくない?」
「あ…ごめんね、大丈夫そうだよ」
春陽はそういうけど、顔色はよくない。
「もう少し日陰で休も?」
私と春陽だけ日陰に残りあとの4人は海辺に戻った。