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貴女の血を【R18】

第3章 桜散る



頭の中は綾人のことでいっぱいなのに、あの日以来連絡なんて来なくって…

「講義だるい…」

ぼそっと呟きながら携帯を眺める。
私から連絡するのもありなのかな…?



長い長い講義も終わり、家についても何だかやる気が起きない。
とりあえず、怠い。

ピンポーン

家のチャイムの音。
綾人かも!
そんなことを思いつつ、つい急いで玄関のドアを開ける。

「久しぶり。ケーキ買ってきたの」

「な、なんだぁ〜莉奈かよ〜」


期待はずれ。
でも、まぁ入学式以来会ってなかったから、2週間ぶり。
同じマンションなのに。

私はお茶をいれながら、そんなことを考えていた。

テーブルの上には、莉奈が買ってきたケーキ。
私の好きなケーキ屋の1番好きなチョコケーキ。


ふわふわのスポンジに、絶妙甘さチョコ。
美味しさのあまり、綾人のことなんて忘れてるわけで…。

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