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【嵐小説】嵐色〜甘い味〜

第8章 LOVEの味


「和ー、ラブラブちゅっちゅしようよー」


「やです」


2人きりの部屋で交わされた会話。


「せっかく同棲始めたのに。

これじゃ付き合う前と変わらなくない?」


ベッドの上で手足をバタバタさせているのは俺の恋人で嵐のメンバーでもある雅紀。


「それが1番良いんですよ」


付き合った途端に態度が変わったら怖いし気持ち悪い。


今までのそれが演技であったかのように思わせる。


「えー、そうかなぁ?」


「俺はそう思うけど」


雅紀とはのんびりしていたい。


こんなに心が休まるのは雅紀の他には居ない。


だからこの安らぎを少しでも長く味わっていたい。


なんて思うのは俺だけかもな。


「ちぇー…」


拗ねたような顔をして何やらDVDをセットし、再生する雅紀。
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