• テキストサイズ

【イケメン戦国】私と猫と

第20章 私が猫で、猫が私 (裏:安土組全員)


私、湖はただいま混乱と緊張と後悔の渦の中です

どうしてこうなってしまったのか

いや、良かったんです
鈴と、二週間近く別々になって私が鈴に
鈴が私…湖となって過ごした時間
とても貴重で、鈴と会話が出来たことも嬉しかった
人として過ごす事で、鈴の好きなもの、苦手なもの、興味のひくもの
なお明確に解って鈴を理解する為に、充実した時間でした

少し前に、鈴と私は再び元に戻った
今、鈴は私の中で眠っています
今まで通り、入れ替わりの生活になると思います

それは、良いんです!

ですが、元に戻るのに中途半端ですー神様っ!居るならしっかり元に戻して下さいっ
どうして、耳と尻尾が残ってるんですかっ
しかも、このついてるもの・・・
触られると、身体が変になる・・・

そして、私はたくさん周りにいた武将の中から一人だけ選らんだ
言い訳させて下さい
選ばざる得ない状況だったんです
あの空気・・・一般人の私には、あの空気・・・異論を唱える事なんてできませんでした

当然、口から滑り出たのはあの人の名前
大好きなあの方の名前


鈴姫は「行く」と言い残し、自分の城に帰った事になりました
途中で追いついた彼に送って貰うという事になっています
なので、彼は帰りに湖姫を連れて帰ってくる事にもなります


結局、私たちはあの場所からさほど遠くない
人が出て行ったのか無人になっていた家を拝借し、私の耳と尻尾が無くなるのを待つことにしました
どの位の時間が必要なのか、わかりません・・・

でも・・・不謹慎にも、嬉しいです
彼の事を考えれば、早く治って元の生活に戻るのが一番
だけど、これってちょっと・・・新婚生活みたいで・・・
こんな姿の私が、考えなきゃいけないのは元に戻ることなんですが・・
自分で、指名してしまったこともあってか・・・意識しすぎで考えられないんです

あぁ、どうしてあの時
「一人でどうにかします!」って言えなかったんだろう・・・
言ったところで変わらない気もするけど

大勢の前で、指名するって事は
私の好きな人を告白しているようなもので・・・っ


そんなわけで、冒頭に戻り
私、湖はただいま混乱と緊張と後悔の渦の中です

/ 1197ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp