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【イケメン戦国】私と猫と

第1章 タイムスリップ


【おまけ】


「猫に変わるとは…それまた奇っ怪な」
光秀が興味深そうに湖を見ると

「湖様は、そんな特技をお持ちなんですね」
と、三成が感心する

「いや、特技とは言わないし…」
家康は三成に突っ込むが三成は感心したままだ

「だが、猫になった際着物はどうなるんだ?」
光秀が聞くと、政宗が
「裸だったぞ」
と、答えた

そこで、思い出したように家康と三成、そして秀吉も少し頬を染めた

「ほぅ…」
光秀が意地悪そうな笑みを浮かべ湖を見る

「湖、猫になって見せろ」
「?!無茶言わないでください!私だって、どうしてこうなったのか解らないんです!」

湖が答えると、信長が腰に当ててた手を着物の懐に差し入れようとし、湖は焦ってその手を止めた

「な、なん…?!」
「逃げようとすれば化けるかと思ったが…貴様は思ったより勘がきくようだ」

冗談じゃないと腕を抜けて走ろうとすると、バサバサとなにか重たいものが被さった

(なに?)

そこをなんとか抜け出すと、いつの間にか武将たちに囲まれていたが…

(まさか…)

ちらりと自分の手を見ると、猫に手に

(鈴になっちゃった)

「湖様…ですか?」

三成は着物をどけ猫を抱き上げ訪ねると、猫はみゃーんと答えた

(三成くん…)

耳を下げ泣きそうな猫を三成は優しく撫でる

「湖様、素敵な毛並みですね」
(感想、それ?!)
「さすが三成、動じないな…」
「まさか…政宗様、動じてはいますよ。でも、それよりも見てください。この艶に毛並みに毛色に瞳の色、どれも美しい」

ピクリと、信長が反応する

「確かに…ただの猫として見れば、湖より綺麗な猫は見たことがないな…でも、人姿も捨てがたいぞ」
そんな事を言い出した政宗に続き

「まぁ確かに、な…」
秀吉は歯切れ悪そうに答えた

「まぁ悪くはない…」
ぼそっと、家康の声

「ほぅ…皆を魅了するとは、やはりもののけの線がありそうだな、なぁ湖」
光秀がポンポンと、猫の頭を撫でる

「して、どうやったら戻るのだ?」
「あぁ犬が…」

秀吉が答える前に湖は急いでしっぽを隠した
全員がその様子をみて、「あぁ」と意地悪な笑みを浮かべたのを気づかずに
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