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人外王の花嫁

第6章 蜥蜴の王


「やあっ!」

服が破れる音が響いた。そして引き裂いた服を剥ぎ取ると、カサドラさんは私の鎖を掴んでまた引っ張り上げた。
そして私の顔を壁へと押し付ける。

「あうっ、やめ、て…鞭は、嫌、です…」

仕置きと聞いて私は先日の鞭で打たれた事を思い出した。肌の上で弾ける鞭は、熱くて痛くて、打たれた後もヒリヒリしてとても辛かった。それを思い出して恐怖に体が震え出す。

そんな私の様子を見たカサドラさんが、私の耳へと口を近付けて笑いを含ませながら囁いた。

「鞭は嫌か?…なら違う仕置をしてやる。俺様は優しいからなぁ?」

愉快そうなカサドラさんの息が僅かに上がって興奮している。ハァハァと荒い息遣いが聞こえた。

カチャカチャと背後から金属の擦れる音が響いたけれど、頭を押さえ付けられているから振り返って見る事も叶わない。

金属の音が止んで、布が擦れる音が聞こえたと思ったらお尻に何かを押し付けられた。それはゴツゴツと出っ張りが有って、熱く熱を持っていた。
カサドラさんがそれを私のお尻に何度も擦り付けて来るのだ。

「あ、やぁ、何っ?!」

私はその自分へと擦り付けられているものが何かを想像して体を硬くした。

これって、もしかしてカサドラさんの…

私は慌てて激しく体を動かして抵抗した。

「や、止めて!離してっ、嫌…です!」

「鞭が嫌だと言ったのはお前だろうが」

ククッと踠く私を見て楽しそうに笑ったカサドラさんは、私の片足を持ち上げた。

「あぁ…言っておくが兄者は助けに来ないぞ?会議で決まったんだよ。…お前との子が出来るまで、兄者は拘束する」

「なっ…」

聞き間違えかと思った。だから聞き返そうとしたのだけれど、口から出たのは悲鳴だった。

「あっ、うあぁぁ!やぁ!痛いぃっ!」

まだ濡れてもいない、慣らされてもいないそこにカサドラさんの岩のような高ぶりがめり込んだ。余りの痛さにジタバタと暴れる。私の入り口はきっと裂けているに違いない。

「痛いっ!痛いのっ!抜いっ…抜い、てぇ…」

「はぁ?寝言言ってんじゃねーぞ、抜いたら仕置になんねーだろうが」

そう言ってカサドラさんは容赦無く高ぶりを出し入れし始めた。

「ぁッ、うぐっ」

「お前は、一生ここに居るんだよ。俺様と一緒に…この穴蔵で過ごすんだ…っ、ずっと、ずっとな?!」

カサドラさんに揺さぶられ、痛みに泣いた。
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