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激甘エッチなショートストーリー。

第3章 2月。


「明日こそは、告白する」
一人暮らしのワンルームで、俺はスマホを握り締めた。
「味見よろしくね」
短いSNSを送ってきた相手は、幼馴染の唯。

出会ってから18年の時が過ぎ、何と俺たちは20歳になってしまった。バレンタインデーには相手がいようがいまいが毎年手作りチョコレートを作りたがる唯の、味見役はここ10年俺だ。

去年ガトーショコラを口にした時、俺は気づいた。
他の女にもらうチョコレートは胸焼けがして食べられないのに、唯のは食べられる。
いや、食べたい。

俺ってもしかして、唯の事が好きなのか?

そうして一年が過ぎ、唯には今彼氏がいない。俺はというと、実はまともに彼女というのを作ったことはない。決してモテなかったわけではない……と思う。
味見させてもらったことは何度もあるから。いや、チョコレートではなくて。
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