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第4章 お友達って、


う、わぁ、広っ!!

間取りとか詳しくないからわからんけどすごく広い…!

リビングに入ると、黒のシックなソファに寝転んでる渋谷さんが目に入った。

お風呂も借りるし…声かけよう…

も、申し訳ない…!

足音を立てないよう、静かにソファに近づいていき、寝転んでる渋谷さんに合わせて屈む。

「渋谷さぁーん、お風呂、借りていいですか?」
ピクッと揺れて渋谷さんが目を開く。

やっぱりかっこいいなぁ…

「ん、ん。待って。今起きる」
もぞっと動き出す渋谷さん。
「…ごめんなさい、迷惑かけて…」

「ええねん。俺が決めたんやから。ちょっと待ってなあ」
と違う部屋に消えていく渋谷さん。
小綺麗にしてるなぁ…汚くない…ずぼらそうなのに…(失礼)
「ん。」

「へ?」
わたしに向かってTシャツらしきものを差し出している。
「風呂入った後、これ着い」

え、着替え用?!
「いや!そんな!今着てるのを着るんで大丈夫ですよ!!?」

「でも学校もあるんやろ?同じ服嫌やろ?俺の貸したるから」
…え?
もしかして…
「学校行く時のも貸そうとしてます…?」

「せやで。」

?!?!
いやでも!と反論しようとしたが、目をぐしぐしと眠そうに擦ってるのを見ると何も言えない…

「ほかの服はあとでなあ…学校近いからギリギリで出れるやろ?」
「あ、はい…」
そんなとこまで考えてくれてたのか…申し訳なさすぎる…

「ほな風呂入ってきや~熱くもできるから。多分見ればわかる」
そう言ってもう一回ソファに寝転ぼうとする…
え、待って!
「渋谷さん?!」
バッと渋谷さんのシャツの裾を掴む。
「んー?」

「まさかいつもソファで寝てるんですか?!」

「ん?いや、いつもベッドで寝てる」

「じゃあなんで…」

「霄ちゃんがベッドで寝るやろ?」
……

「はっ?!」
なんで!
「いやいや!わたしがソファで寝させてもらうんで、渋谷さんちゃんとベッドで寝てくださいよ!」
わたしが迷惑かけてんのにベッドで寝るとか心底おかしいでしょ!
「でも霄ちゃん、女の子やん」

「さすがにわけわかんないですそれ!」

「女の子をソファに寝かせたらあかんやろ…とりあえず風呂」
とわたしを風呂場のところへ押す。

「ちゃ、ちゃんとベッドで寝てくださいね?!」

「おー。じゃあ一緒にベッドな」

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