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delivery start【KJ∞】

第7章 隠しきれない。




「今頃、札幌でライヴ中だろうねぇ」

「うん…」

久しぶりの日曜休みの姉と話す。


「ほんとに…大丈夫かなぁ…?」

「んー?何が?」

「すばるさん。だって初日だし…みんなで集まるかもしれないじゃない?その後、こっちに戻ってくるんだよ?休まらなくない?」


だってすばるさんって、体力無さそうじゃない?
自分で34のおっちゃんやーって言ってたし…
よくテレビでも眠そうにしてるし…


「うーん…じゃあ疲れを癒してあげたら?w」

ぷふーと笑う。


「癒す?」

「奉公してあげるみたいな!」

「…アロマとか??」

癒すって言ったらそういうアイテムだよね?

「ちーがうよ!…まぁ霄には無理か」


どういうことよ


「待ち合わせは?」

「あぁ、それがね、家の近くだからって迎えに来るって言ってるの」


誕生日だからって至れり尽くせりな気がしてならない。


「ふぅ〜ん…
あ、ヤッさんに聞いてみよ〜」
と、後に音符がつきそうなほどウキウキと言う。



あの階段落下事件から、お姉ちゃんとヤッさんも連絡を取り合っているらしい。


「聞くって何を?」


「すばるさんの様子。」

ふんふふーんと鼻歌交じり。


「すばるさんの様子ならわたしも聞きたい!」

「いや、あんた、ほかのメンバーの連絡先知ってるでしょ」


鼻歌交じりだったくせに急に冷静に言う。


そういえばそうだった…!


じゃあ…

誰に聞こうかなぁ…

やっぱすばるさんと言えばあの人かな?















「ッパーーーーーーンッ!」

かーらーのーテキサース!!!とマルが騒ぐ。

終わったあとも元気やなぁ
俺もまだ完璧には疲れてへんけど。


ツアー初日のライヴが終わり、シャワーを浴びた。


横「どっくんー
今日はどっくんも呑み行くやろ〜?」

「横山くんは控えんでええの?また太るで」

ハハッと笑うと
その分動くからええねん!と拗ねる。



ケータイをチェックすると浪花からメッセージが来ていた。


『お疲れ様です、ライヴ終わりにすみません。

すばるさん、生きてます?』

ぶはっ



生きてます?wwwwww


亮ちゃんどしたーん、と大倉がバナナを食べながら言う。
食べてるもんに関してはあいつもなかなか猿やなと思いつつ、すばるくんに声をかける。

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