• テキストサイズ

薔薇と向日葵

第9章 揺れる心


「もしもし?」

「シュリ、今どこにいるの?羽山くんがうちに来たんだけどシュリを探してたみたいで…一緒に学校に行ったんじゃなかったの?」

「あ、えっと…詳しい話は帰ってからするね。心配かけてごめんね。あと、直人にお願いがあるんだけど…。」

「なに?」

「私、登校中に転んで怪我しちゃって…たまたま通りかかった先輩が自宅で手当てしてくれて…アパートまで歩いて帰るの辛いから、その先輩の家まで迎えに来てくれないかな?」

「それはいいけど怪我って…大丈夫?」

「うん、ちょっと足挫いただけだから。先輩の家の場所は…。」

直人に紫音先輩の自宅の場所を伝え、電話を切った。

「今から彼氏が迎えに来てくれるので。ありがとうございました。」

「シュリ、彼氏いるんだ。てっきり羽山君とそういう感じなのかと思ってた。」

「徹は違いますよー。」

適当に笑って誤魔化した。

その後、直人が迎えに来てくれて、私達はアパートに戻った。

アパートの階段を上るのは難しく、直人におんぶをしてもらった。

「シュリ、何があったかちゃんと話してね。」

「うん、わかった…。」

私達は直人の部屋で話をすることにした。

/ 280ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp