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炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第3章 華の名前


これは終わりの旅
私が死ぬための旅
強い人たちに負ける旅
だってつまらないじゃない
自分で自分を殺すのもいいけどどうせならこうやって死にたいの
別にいいでしょ
少しくらい生きてたって
楽しみたいのよ
人生ってものをさ























「いたぞ!懸賞金3億の世界の破壊者ラーラだ!」
「雑魚に用はない。死ね。」


ザシュッ

琥珀の涙を突き刺した。
そしてもう一人の男に向き直った。
ラーラは頬の返り血を舐めとった。


「ヒィィィィッ!!!」
「逃がさない。あんたも死んで。」


狂ったように目をギラつかせて背中に一太刀入れた。
男は即死した。
ラーラはビュッと剣を空振りさせて血を落とした。
口元にはわけもわからない笑みが浮かんでいる。


「あんたたちじゃ私を殺してくれないわ。」


絶望に満ちた目。
ラーラは死体を蹴り飛ばした。


「アハハ…アッハハハハハ!!」


狂ったように笑い出した。
何が可笑しいのかも分からない。


「ねぇ!私を殺してよ!!私に勝って私を殺して!」


笑いながらも目尻から涙が零れた。
泣き笑った。
早く滅ぼして・・・。
リオ一族の血は絶えなきゃいけないの。
あと一人なんだよ。
私だけだからさぁ。














私を殺せば世界は救われるんだよ。
勇者になれるんだよ。
世界を犠牲にする前に私を犠牲にしてよ。
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