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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第9章 和婚式



~花巻と松川の結婚を祝った及川が
東京に帰る日。
仕事の都合で来れない二人にかわって
仙台駅まで、俺が見送りに来た。

『俺もマッキーもまっつんも結婚したし、
あとは、岩ちゃんだけだね。』

『俺が最後になるとは思わなかった。』

『岩ちゃん、真面目すぎるからさ。
恋愛とか結婚とかって、勢いも必要だよ。』

『勢いしかないお前に言われたくねぇ。』

『まぁまぁ、ヤキモチ妬かないで。
俺とまっつんが年上女房でしょ、
マッキーは、同級生。
となると、岩ちゃんにはぜひ、
う~んと年下と結婚してもらいたいなっ。』

『消去法で、人の結婚相手、決めんな。』

『その時は、早めに教えてよ。
岩ちゃんの結婚式には、絶対出席しなくっちゃ。』

『出来れば呼びたくねーけど。』

『何でだよ~、俺たち親友じゃん!』

『あることないこと言いふらして
せっかくの祝いの場を
めちゃめちゃにされそうだ。』

『岩ちゃんの過去を
俺ほど知ってる人はいないもんね~っ。』

『マジで、こえーわ…』

『あ、でも俺が来ちゃうと、
岩ちゃんより俺が主役になっちゃう
可能性はあるかもねっ。
女の子達はみんな、俺とばっかり
写真とりたがっちゃうかも~。』

『否定できねーとこがムカつく…』


新幹線が到着した。


『ね、岩ちゃん、
冗談はさておき、そろそろホントに
ハッピーニュース、待ってるよん。』

『俺のことより、
お前こそ遊びはそこそこにして、
奥さん、大事にしろよ!』


及川が乗った新幹線が
見えなくなるまで、見送る。


『恋愛や結婚には勢いが必要』
『うーんと年下』

…及川のヤツ、
へんな言葉、置き土産にしやがって。
胸がざわつくじゃねーか。

見透かされてるみたいで、気持ちわりぃ。

いや、
案外、何か感じてるのかもな。
あいつは昔から、
人の心の動きをよむのが
得意なヤツだから…~

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