第27章 ウェディングプランナー
愛情を伝える言葉を
見つけられない俺に
彼女はなぜか、小さく頷いた。
そして静かに
部屋の電気を…薄暗くする。
『明るいのは、やっぱり苦手なので…』
そんなことはどーでもいいんだけど。
『愛してる、とか 好きだ、とか
そーいうこと言えねぇまま抱いても
…遊びじゃねーって、真剣だ、って
信じてくれるか?』
『充分です。
むしろ、あんなに誠実な告白、
今まで、聞いたこと、ないです。
それに黒尾さんのこと、信じるって
さっき決めたばっかりだから。』
部屋着の上下を脱ぎ、
自分から下着姿になる彼女。
…この人は、
決めたらトコトン、真っ直ぐ、なんだな。
その分、
裏切られた時は大きく傷付くんだろう。
裏切らない男もいる、って
俺は裏切らないから、って
教えたい。
『証明して下さい。黒尾さんの気持ち。』
前に抱いたときとは違う。
あの時は、失恋したての俺の誘いを
彼女が身体で受け止めてくれた。
『愛のないセックスをしてくれ』って。
今度は、違う。
言葉に出来ない愛しい気持ちを
身体で伝えるような
『愛しかないセックス』を。
…あぁ、俺、今、
すごく興奮してる。
ヤりたくて、じゃない。
心おきなく
俺の気持ちをぶつけていい人を
弱いところも見せていい人を
やっと、見つけた。
諦めかけてた
"たった一人"を、やっと見つけた。
…人間不信だったのは
俺も同じだったのかもしれねぇな。
絶対、手離さない。
絶対、泣かせない。
絶対、幸せにする。
その気持ちを伝えたいから、
脱ぐ。
全部。
何も、隠さない。
脱がせる。
全部。
何も、隠させない。
見えるところも
見えないところも
触れるところも
触れないところも
全部、
俺のもん。
あんたのもん。
ゾクゾクする。
前言撤回。
…彼女を、抱きたくて、たまんねぇ。