第8章 男たちの真剣勝負
要side
俺だけがデートなどをしてないということ
で、ルールが決まってからの一番手は
俺になった。
美琴にいろいろ相談されてたから、美琴の
好みはあつらよりも知ってるはずだから
自信がある。
「美琴、いつが都合がいいんだ?」と訊くと
「今週の土曜日かな?」と言うので、
「じゃあ、その日な! 」
「家に昼頃迎えに行くから、準備しとけ!」
と言って、さっさと予定を決めた。
いつもこんな感じで予定を決めるが、それを
知らないあいつらはきょとんとしていた。
「「え! 昼頃って何時だよ」」
と優輝と涼介がつっこむので、理由を説明
した。
「こいつ、よく携帯や財布を忘れたり、
服を選ぶのに時間がかかるから、あえて
時間はきっちり決めないんだよ!」
と言うとその光景が目に浮かんだのか
3人とも笑っていた!!
でも、納得がいかない美琴は
「もう笑わないでよ (T^T) 」
といじけて膝を抱えて丸まっていた。
でも、その姿がかわいくて抱きつこうとする
と優輝が「よし、よし、」と言いながら、
頭を撫でながら、抱きしめていた。
そして、いろんなことが一旦落ち着いて、
安心したのか、優輝の腕の中で美琴は寝て
しまった。
いつもその役目は俺だったので、取られた
気がして悔しかった。