第4章 抜け駆けは許さない
涼介side
美琴が何回も電話をしてくるのは珍しい。
優輝と何かあったのだろうか?
美琴に電話をすると、ワンコールで電話に
出た。
「電話してくるなんて珍しいじゃん!」
といつもの感じで言うと
「忙しいのにごめんm(__)m」
「まだ、仕事中かな? 」
「ちょっと相談したいことがあるんだけど」
と弱々しい声で、カフェで会った時とは
違っていた。
そんなあいつがほっとけなくて、すぐに
「今、仕事が終わって帰るから、
俺んちに15分後に来い」と伝えると、
「ありがとう(T^T) じゃあ、あとで」
と言って、美琴が電話を切った。