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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第13章 【縁下兄妹、東京へ行く】中編


「あかーし、ままコって誰よ。」
「そのうちにわかりますよ。」
「何だよー、こないだといいあかーし秘密ばっかじゃんかっ。」
「たまにはそういう事もあります。いいから貴方はもう少し落ち着いてください、ただでさえ音駒側も一部うるさいのに。」
「どさくさに紛れてdisんなこのヤロ。」
「コアなファンを抑えられなかった方に言われても。」
「てめーはどーなんだよ。」
「さて。」

そんな応酬を経てしばらく、とうとう部屋の扉が開かれて烏野一行が到着した。


早速烏野、音駒、梟谷のバレー部の連中は口々に挨拶を交わしまずは再会を喜び合う。ゲスト枠という事になっている美沙はきっちり人見知りが発動、どうしたものか一瞬オロオロしたが幸い灰羽が飛んでくる。

「美沙ーっ、久しぶりーっ。」
「あ、リエーフ久しぶり。でもメッセ飛ばしまくっとうからあんまそんな感じせぇへんね。」
「リアルじゃマジ久しぶりじゃん。」
「せやな。あ、犬岡君も久しぶり。」
「おー、相変わらずヒョロヒョロだな。飯食ってるかー。」
「むしろ運動せん癖に食べ過ぎやて兄さんに言われる始末。」
「流石痩せの大食いっ。」
「リエたんやかまし、お姉様に言いつけるで。」
「リエたん言うな、あと姉ちゃん巻き込むなっ。」
「あ、山本さんご無沙汰してます。」
「美沙さんっ、ここここちらこそっ。」
「こら美沙無視すんなっ。」
「リエーフてめっ、美沙さんになんつー口の聞き方をっ。せっかくクロさんが俺らの無理聞いた上で来てもらったってのにっ。」
「ちょお待って、今回のそもそも犯人あんたらかっ。」
「でも研磨さんもゴリ押ししてくれたぞ。」
「孤爪さんっ。」
「だってリエーフと犬岡と山本がうるさいの堪(こた)えるし。」
「そーゆー問題ちゃうでしょっ。」
「美沙さんうるさいよ。」
「うわーん、中突堤(なかとってい)に帰るーっ。」
「帰るも何も美沙さんあっちの出身じゃないよね。」
「研磨さん中突堤って。」
「自分で検索して、犬岡。」

美沙が音駒連中とそんなやり取りをしているうちにあーっという更にやかましい声が上がった。
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