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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第46章 【王者の命】その6


「あ、天童さん、にウシワ、もとい牛島さん達も。」
「お、頑張って言い直してんじゃーん。」
「もっと前からやりゃよかったものを。」
「白布、言ってやるな。若利も名前覚えねーからお互い様だ。」

ボショボショやりとりをする白布と瀬見を他所に天童はグリンと寒河江達の方に目を移す。

「にしてもびっくりするじゃん、寒河江達もままコちゃんファンになったワケ。」

先輩に聞かれていや別にと寒河江と赤倉は戸惑いながら返事をした。

「そういう訳じゃないんですけど」
「翔陽が紹介してくれたんで話したら結構楽しくて。」
「ダヨネー、ままコちゃん何気にノリいいし。そのままファンになっちゃいなヨ。」
「天童、あまり勝手なことを言うもんじゃないぞ。」

大平にたしなめられるも天童は止まらない。今度は義妹の側を固める力に目をやる。

「まま兄(あに)クンだって妹チャンの動画見てくれる人増えた方がいいヨネー。」
「それは勿論嬉しいですけど、俺としては美沙に変な虫がつかない方が大事です。」
「縁下さん、大王様は。美沙を無断抱っこしますけど。」
「うん日向、それについては何も言わないで。」
「及川に付きまとわれているのは同情する。」
「牛島さんにまでご心配をおかけするなんて申し訳ないです。」
「私って一体。」
「や、それより及川を虫扱いしてんのに対して誰か突っ込めよ。」

山形がこめかみに汗を浮かべるも無理ですよ、と川西が言う。

「文化祭の時とかままコさんが修学旅行に行っててこっちにいなかった時とかの及川さんのあれを生で見ちゃってますし。」
「太一の言う通りです、狂ってるとしか言えない有様でしたね。」

及川が聞いたら大暴れしそうな案件だ。
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