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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第42章 【王者の命】その2


力は何とか笑って大人達に応えるも内心は心配だった。後ろで天童がやっほーい、ままコちゃんが来っるーと騒いでいるのと、どどどどうしましょうっと五色が声を上げて白布に知るかよと冷たく言われているのが物凄く気になる。

「すまん。」

烏養、武田と一緒に一旦烏野の方へ戻りかけた所でふいに牛島に言われた。

「この埋め合わせは必ずする。」

この状況で発揮されるその律儀さに力は自然に微笑んだ。

「お気になさらず。きっと美沙もそう言うと思います。」
「そういう訳には行かない。」
「なら後ほど美沙と話をしてやってください。」
「そうしよう。」

頷く牛島、ごくごく僅かに笑ったように見える。
気のせいかなと思いつつも力は烏野の方に一旦戻った。


戻った力が仲間達にちょっと美沙を迎えに行ってくると告げたら当然の如く仲間達はほとんどが、えええええええと動揺した。
自分達の顧問と相手方のコーチも同行するとなれば無理もない。
1人、月島にはそらやっぱりこうなったと言われたが聞こえなかったふりである。

「一体全体どういうことだ。」

澤村が尋ね、

「美沙さんがまた何かしでかしたのか。」

成田には案の定違う方向で心配される。

「今回は違うってのっ。あの、事情は美沙と一緒に戻ってから説明します。」

それだけ言って力は武田と斉藤と一緒に出ていくのであった。


次章に続く
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