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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第39章 【トラブルドゥトラベリング】その5


なおこの間及川のスマホの画面が見えない範囲にいる烏野の残りのメンバー、及び青城、伊達工、白鳥沢の連中はほぼ全員がぽかんとして様子を見ていた。
しかし青葉城西の連中ですら手がつけられない及川の暴走ぶりにとうとう彼女が動く。

「あの」

いつになく大きめの声で清水が言った。後ろではまるっきり護衛といった様子で田中と西谷が控えている。
以前に清水に声をかけてスルーされた及川はまさかの事に驚いて彼女をまじまじと見た。

「美沙ちゃんは可愛いし夢中になるのはわかるけど。」
「わかるんスか潔子さん。」
「美沙はヒョロヒョロでも可愛い枠スかっ。」
「お前ら2人後で覚えとけよ。」
「田中、西谷、静かにして。」

茶々を入れる―当人らはそのつもりではないが―田中と西谷を一発で黙らせて清水は及川に向き直る。

「美沙ちゃんが嫌がる事したら許さないから。」

ドサッという音を立てて及川が倒れた。
岩泉は助けず寧ろざまぁみやがれと言った様子、烏野側ではいいぞ清水と菅原が興奮、澤村と東峰もおおーと拍手をする。

凛々しい美人の一撃は重い。

「ありがとうございます、清水先輩。」
「縁下も、心配なのはわかるけど程々にね。」
「はい。」


次章へ続く
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