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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第39章 【トラブルドゥトラベリング】その5


「お仲間に何とか言うたげてください。」
「えー。」
「えーとちゃうっ。」

美沙に激しく突っ込まれた角名は面倒臭そうに目を細め、しかし双子に目を向けた。

「写った時のバランス悪いからえーと、えん、えん、」
「縁下やけど美沙でええです。」
「美沙さんには烏野の皆といてもらった方がいいと思う。」

双子はあからさまにつまらないと言った顔をしたがもっともだとも思ったらしい。
何とか美沙はまたも宮兄弟に挟まれるのを免れた。

「何でこないなるんや。」
「むしろこっちが聞きたいんだけど。」
「月島やかまし、私好きで引き寄せたんちゃうもん。」
「どうだか。」

結局何だかんだで通りがかりの観光客をとっ捕まえて撮影を頼み、烏野高校男子排球部1年生+パソコン部1年生と稲荷崎高校バレーボール部2年生というなかなかにないコラボレーションの集合写真が出来上がったのだった。


そうして宮兄弟のせいでわちゃわちゃしつつも扮装出来る制限時間がきて、美沙と谷地は制服に戻る。

「やー、せっかく着物着てみたのはええけどえらい目に遭(お)うたなぁ。」
「まさか宮さん兄弟がああなるって思わなかったね。清水先輩が聞いたらまた美沙ちゃんがモテモテだって言うかも。」
「堪忍してぇなやっちゃん、それ以前に兄さんが知ったら何というやら。」
「うう、それは私も考えたら胃が痛い。」
「いややっちゃんは胃を痛めんでええからっ。」
「ところで美沙さん、写真は縁下さんに送ったの。」
「まだ。歩きスマホになるんが嫌やからまだ送ってない。」
「そっか。じゃあここ出てからだね。」
「うん。」

言って2人は施設の建物から再び外に出た。

「あ、谷地さん、美沙さんおかえりー。」

山口が笑って手を振っている。
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