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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第38章 【トラブルドゥトラベリング】その4


まさかの―烏野勢にとっては既知の事だが―着物嫌いでひどくゴタゴタしたが何とか落ち着いて美沙は谷地と一緒に扮装をする事になった。
資金や時間の都合がある為、比較的お手軽なコースにする訳だが谷地は美沙と一緒に楽しめるという点が重要なのか心なしかうきうきしている。

「楽しみだねぇ。」
「どんな感じになるやろか。」

とにもかくにも2人は施設へ足を運ぶのだった。


一方こちらは谷地と美沙を待っている野郎共である。

「にしても意外やな。」

宮侑が呟く。

「何がや。」

治が不思議そうに首をかしげる。

「サムがままコちゃん褒めたんが。」
「何でやねん。」
「何でやねんもへったくれもあるかい、さっきまで興味あらへん知らん言うてたやろ。」
「さっきの写真見てから本人もっぺん見たら何かええと思(おも)たから。」
「現金なやっちゃ。」
「お前が言うな。」
「やーしかし女子が化けるてホンマやな。」
「銀はうっかりそれ言って女子にひっぱたかれるタイプだよな。」
「間違いないわ。」
「待てや小作っ。」

銀島君が仲間に弄られて叫んでいる側では月島がうんざりした顔をしている。

「また色物ファンが増えたよ。」
「ツッキー、聞こえるって。というかあれはファンのうちに入るの。」
「基本DNA一緒だろうからファン化するのは時間の問題デショ。」

ブツブツ言う月島に対しでもと呟くのは日向である。

「月島、今回はお前が原因じゃね。美沙のコスプレ写真わざと見せたのお前だよな。」

さしもの月島もこれにはうぐっとなった。日向はストレートに言ってくる分やや堪(こた)えるらしい。
おまけにそうだよなと影山も口を開く。

「どうすんだ、縁下さんにマジ殺されるぞ。」

それでも上から目線の笑みを浮かべる辺りは月島クオリティと言うべきか。
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