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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第37章 【トラブルドゥトラベリング】その3


稲荷崎勢に出くわすわそこから美沙の義兄縁下力と宮侑が電話口で食えないもの同士の戦いを繰り広げるという謎の事態が起きるわと早速のトラブルの後の事である。

なかなかの光景が京都市内で展開されていた。
世間で言うところのイケメン双子率いるブレザー制服の集団が何となくそわそわ落ち着きのない詰め襟男子とブレザー女子の集団を連れて歩いている。
ブレザー女子の1人は歩きながらカタカタと細かく震えていてまるっきりハムスターか何かのような様相、もう1人の女子はやっちゃんしっかりと彼女の背中をぽんぽんしてやっている。

「おーい烏野のみんなー、ちゃんとついてきとーかー。」

前の方を歩く宮侑がにっこり笑って振り返った。道行く女性陣がヤバイめっちゃ格好いい何かどっかで見たことあらへんもしかしてなどと囁きあっているのが聞こえているのかいないのか。
いずれにせよこのとりあえずイケメンは妙な事を付け加えた。

「ままコちゃんもちゃんとおるかー。」
「おりますっ、ちゅうか名指しせんでええっ。」

ままコこと縁下美沙は距離のあいた平手突っ込みを繰り出す。

「何で私やねん、寧ろやっちゃんの心配したげてほしいわ。」

ブツブツ言う美沙だがカタカタ震えていた友人はえええっと飛び上がった。

「駄目駄目駄目っ、私なんかそんなっ。」
「やっちゃんの方が間違いなく可愛いねんから当然やん。」

当たり前のように呟く美沙にしかし谷地はブンブンブンブンと首を横に振りまくる。

「私有名人相手に美沙さんみたいな勇気ある対応出来ないよぉ。」
「勇気も何も私の場合相手さんが突っ込みどころ満載なだけやで。」

ここで月島がチッと舌打ちをする。
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