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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第31章 【強引g his way】その2


「毎度毎度いらんことばっかり私かて好きでおるんちゃうわ兄さんが訳のわからんゴリ押しして逆に困っとるっちゅーのっ。」
「は、キモ。」
「突っ込みどころ満載は認めるけどアンタにいわれとないーっ。」
「てめえっ、仮にも年上に向かってっ。」
「先にふっかけて来たんはそっちやんっ。」
「うっせぇお前見たら本能的にムカつくんだよっ。」
「その言葉そんままそっちに返すわっ。」
「あんだとこのブラコン。」
「言うたな性悪顔だけキャプテン。」
「ペッタン娘。」
「歩く硝煙蔵。」
「あ、やんのかコラ。」
「わー怖い顔ー柄わるー。写真撮ってばらまいたらファンの子がショックで卒倒しそうやわぁ。」
「ムッカつくぅぅぅっ。んな事してみろぶっ殺すぞっ。」
「茂庭さん、滑津さーん、お宅の主将さんがひどい事言うてきはるんですけどーっ。」
「卑怯モンッ。」
「必要やから助け求めただけやもん。」
「おいどシスコン野郎っ、てめぇの妹躾わりーぞっ。」

本来ここには無関係なのに連れてこられた縁下美沙と伊達工の主将のバトルは過熱、烏野側も伊達工側も困惑している。
特に烏野側は大人が4人も揃っているというのに予想外過ぎた事態に動けていない。

「何々、美沙って伊達工と仲悪いの。」

冴子が呟くと弟が答えた。

「主将とだけな。何かあったらしくてよ、向こうも縁下妹見ると必ず噛み付いてきやがる。」
「へー。でもあんだけ言い返す美沙も凄いじゃん、基本大人しいのに。」
「甘えな姉ちゃん、ありゃまだ序の口だ。」
「ナヌ。」
「あの及川にセクハラされて何度かベシベシ叩いてやがるし、」
「おお。」
「更に天下のウシワカにそれも本人に直接天然って言いやがったって事実が。」
「凄いじゃん、美沙もう伝説だなっ。」

そんな田中姉弟の会話に烏養がハッとした。

「呑気にしてる場合じゃねーっ、ゴルァッ縁下妹お前が他校と事を構えんなっ。縁下行ってこいっ。」
「はいっ。」
「滑津さん、青根、頼むよ。」
「はい。」
「勿論っ。ほら二口っ、アンタ毎度毎度この子相手の時いい加減にしなさいっ。」
「美沙お前もこっち来いっ。でも二口君に躾云々は言われたくないかな。」
「このヤロッ。」
「二口、落ち着け。」
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