• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第27章 【パニック at the 文化祭】後編 その3


そうして美沙が灰羽、犬岡、山本と写真を撮られているとおーいと低めの声がする。
澤村大地以下、男子排球部の3年生連中が近づいてきていた。

「縁下、随分と盛り上がってるな。」
「大地さん。」
「てか音駒来てんじゃんっ、夜久君ひさしー。」
「あ、菅原君、どうもー。」
「ええと、何でまた音駒のみんなが。」
「旭決まってるって、美沙ちゃんが引き寄せたんだよ。だろー縁下ぁ。」
「それが菅原さん、今日引き寄せたの音駒だけで済んでなくて。」
「え。」
「最初に青城、次に伊達工、そこへ音駒に梟谷。」
「マジかよ。」
「ということは雀田さん達もいるのかな。」
「バレー部のみなさんとうちのコスプレ喫茶に来てましたよ、清水先輩。」
「そうなんだ。」
「後で美沙さんが一緒に写真撮るって。」
「いいわねそれ。」

話している間にまた合流してきたのがいる。

「あ、美沙だ。」
「音駒もいる、何でだ。」
「そっか影山は知らないんだ。音駒もコスプレ喫茶に来てたんだぞ、あと白鳥沢。おーいけんまーっ。」
「白鳥沢もかっ。」
「ちょっとままコさん外でまで何なのあいつ磁石なの。」
「それじゃ俺らと音駒の人がまるで砂鉄だよツッキー。」
「どうせこの流れだと砂鉄の如くまた青城とか白鳥沢とかが引き寄せられるデショ。」

要は烏野の男子排球部のメンバー全員と音駒が合流した訳である。早速両校ともわいわいと再会の挨拶をしたりなどして各々好き勝手に話し始める。美沙はやっと灰羽、犬岡、山本から逃れたと思ったら義兄にしっかり片手を握られている状態だ。
また音駒の人らとぶつかるなんて妙な偶然があったもんやなと思っていたのもつかの間だった。

「あーっ、また美沙ちゃんハッケーン。」

とても軽い調子の声が響き、美沙の手を握る義兄の力の顔から表情がなくなった。
/ 702ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp