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Sweet days [ハイキュー!!SS集]

第18章 気になる女の子


俺には気になる女の子が居る。


同じクラスの香坂さん。


話しかけると毎回そっぽを向いて
俺の顔を見ないで話すから
いつの間にか気になる存在になっていた。


授業が終わり掃除の時間。


中庭の清掃が終わり片付けようとしていると
俺は違うクラス女の子に呼び止められた。

頬を赤らめながら緊張している姿を見て
これから何を言われるのか想像がついてしまった。


「松川くん……好きです!付き合って下さい。」


正直告白されるのは嬉しい……けど。


「ごめん……俺気になる子が居るんだ。
だから付き合えない。」

俺はその女の子に頭を下げた。


顔を上げると女の子の後ろの角から覗いている人が見えた。

告白現場覗くとか悪趣味過ぎるだろ!?


「そうですか……引き留めちゃってすみませんでした。私の告白忘れて下さい……。」

女の子はそう言って走って行ってしまった。


俺は覗いていた悪趣味な人がどんな奴か
気になりその場に向かった。

そこに居た人は思いもよらない人物だった。


「香坂さんなにやってんの?」


「!!わぁ!」

俺に驚いた香坂さんは持っていたゴミ箱をひっくり返していた。


「あっ、ゴミ捨てに来てたのか。」

俺は散らばったゴミを拾い上げた。


「す、すみません!ありがとうございます。」

彼女は俯きながら俺にお礼を言う。


お礼言う時ぐらいは顔見て話して欲しいのに。

「香坂さん、人と話すときは相手の目を見て話すようにって教えられなかった?
お礼言う時位は俺の顔を見てよ。」

俺は俯いた彼女の顔を覗き込んだ。

目が合った瞬間彼女の頬が赤らめていくのがわかった。

「あっ、ありがとう……」

今度は俺の顔を見てもう一度お礼を言ってくれた香坂さん。
さっきの女の子と同じ表情をしていた。


香坂さんが俺の顔を見て話してくれない理由わかった気がする。

俺、自惚れてもいいよな?


「俺……気になる子が居るんだ……。
俺の顔を見て話してくれない女の子……。
……さっき俺の顔を見てありがとうって言ってくれた女の子。
……香坂さん俺と付き合ってくれますか?」


俺の告白に彼女は耳まで真っ赤にさせていた。


これで“NO”だなんて言わせないから。

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