第7章 イブの予定
「はじめちゃんどしたの?」
「……何でもねぇよ。
ところで理緒、何で急に男紹介しろって頼んできたんだよ。」
「クリスマスイブまでに彼氏が欲しいのね。
私の友達みんな彼氏いるんだよ?
私だけイブは一人とか寂しすぎるから!」
……そんなこったろうと思ったよ。
「あー、お前に男紹介するなんて約束しなくて正解だった!」
「はぁ?それどういう事!?私にイブは一人で寂しく過ごせって言うの?」
「そこまで言ってねぇだろ。お前そんな男と付き合ってみろよ。絶対速攻喰われるからな!そんなに好きでもない男に喰われていいのか?」
「え、ヤダヤダ!そんなの無理!」
「じゃあ彼氏は諦めろ。」
「む~……じゃあはじめちゃん!イブは私と一緒に過ごしてよ!」
「俺?………俺に頼むって事は覚悟出来てるって事だよな?」
俺は理緒が寝転がっているベットに上がり彼女に覆い被さった。
「はっ、はじめちゃん?彼氏になってなんて言ってないよ?イブを一緒に過ごしてくれるだけで……」
俺はそんな事お構い無しに顔を彼女に近付ける。理緒はキスまで後数センチの所で目を瞑った。
そんな彼女に俺はデコピンする。
「痛っ!ちょっとはじめちゃん!?」
「キスすると思ったか?
………まぁ間違っちゃいねぇけど。」
俺は理緒に不意打ちでキスをした。
唇を離すと理緒は耳まで真っ赤にしていて少し潤んだ目をしていた。
そんな彼女を見て少しは俺の事意識してるんじゃないかと思う。
イブまでには理緒、お前を完全に
落としてみせるから覚悟しときなよ?