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白いアリスは彷徨う

第13章 帰宅








大覚、どうして大覚は独りでいるの?
一緒にいましょ!楽しいわよ!!ほら、見て!ここに大きなタワーを建てれば綺麗な景色が見えるでしょうねぇ。













ねぇ大覚。私、子供が出来たのよ。

可愛い可愛い女の子。
きっと、この子なら社会に馴染めるわ。
私なんかより、ずっといい子になる。















ねぇ大覚・・・どうして!?何で、何で・・・!!
大覚!!











ごめんねぇ、大覚。私、間違ってたわ。“王”なのに、間違ってた。私のクランズマンはきっと、戸惑うでしょうねぇ・・・。
大覚、お願い。・・・ふふっ、私、何だかんだ大覚にお願いするのは初めてねぇ・・。私のクランズマンに手を出さないで。あの子達は、戸惑うだろうし、暴れもするだろうけど、でも、あの子達はきっと、正しい道を歩めるわ。












ごめんね、大覚。一緒にいられなくて。













玉依(タマヨリ)。どうしてお前は先に逝った?
何故、私に何も話さなかった。










玉依。今でも私は後悔している。





お前を“独り”にしたこと。
お前の痛みに気付けなかったこと。
お前と共に過ごせなかったこと。






後悔しても遅い事など分かっている。
どんなに後悔したって、お前は戻って来ない。







そうだろう?








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