• テキストサイズ

白いアリスは彷徨う

第25章 時間








ピクリと、その質問内容に静かになった会場。






『おやおやおや・・・会場の皆さんお気になさっていたようですねぇ。では、眼帯を外しましょうか!』






舞台の端に立っていた、怜をここへ連れて来た男がやって来た。





『この美少女のつけている眼帯の下には、一体何があるのか!』






男は籠の隙間から手を伸ばして怜の眼帯に手を伸ばす。



怜「!やっ・・・!」

男「!・・・お前が嫌がるなんて、随分と隠したいようだな。」





違う。違う違う。




怜「嫌・・・っ!!」





そんな怜もお構いなしに眼帯に触れる。







嫌だ、触るな。これは、ひこに貰った物なのに・・・!!






しかし、いくら逃げようと怜は鳥かごの中。逃げる場所もなく、あっけなく眼帯は外された。









男「!?お前・・・その模様・・!!!」









バァンッ!!!と開かれた扉。






「ミツキ!!!!」












怜「・・・み、さき・・?」







美咲を筆頭に、アンナ、草薙、鎌本と吠舞羅の人々。そして、十束多々良。





多々良「遅くなってごめん。」






怜「・・・へーき。」







怜は静かに下を向く。


髪で、模様は隠れるだろう。






会場にいた大人たちは吠舞羅の連中に驚いて逃げ惑う。









出雲「客の皆さんがさっさと出ていってくれて助かるわぁ・・・。客は外で構えてる青服が逃がさんやろしな。」




美咲「てめぇら・・・ミツキに手出してタダで済むと思ってねぇよな?あぁ!?」





ユラユラと赤い炎が見える。





アンナ「ミツキを・・・返して!!」







建物の上には、赤いダモクレスの剣。






「「「No Blood!!No Bone!!No ash!!!!!」」」







/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp