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白いアリスは彷徨う

第23章 侵入












爆発音が鳴り響く。






怜「・・・アンナ・・。」







耐えられなくなった怜は部屋を飛び出した。


多々良「あっ!」








部屋を出た怜の視界に映ったのは籠の中のアンナ。すぐ外には草薙出雲。



出雲「・・・!?ミツキちゃん・・・!?」





怜は部屋を出る時に咄嗟に幼い姿になった。アンナはこの姿しか知らないから。





怜「アンナ。」





怜はアンナに駆け寄る。




アンナ「ミツキ・・・。」









アンナは何処か虚ろ気に呟く。









怜「・・・アンナ、貴女・・・。」


アンナ「違うのミツキ、コレは・・・!」







怜「・・・アンナ、一度きりの魔法だよ?」
アンナ「・・・え・・?」





怜がアンナの額に人差し指を当てると、アンナは気を失ったかのように目を閉じた。









草薙「・・・アンナに何したん。」
怜「すぐに目覚める。」









本当の周防尊に会える、一度きりの魔法。














パチリと目を覚ますアンナ。

それに合わせるかのように石盤が赤く光り出す。






アンナ「No blood・・・No bone・・・No ash!!」









アンナの力が、覚醒した。







覚醒した際に発生した風は、幼い怜には強すぎて耐えられずに吹っ飛んだ。




が、優しく抱きしめられた。




怜「・・・多々良。」
多々良「お疲れさま、怜。」









上を見ると、真っ赤なダモクレスの剣。








第三王権者、櫛名アンナ。

覚醒。







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