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流星チョコレート

第1章 序章


私は目が覚めてすかさずスマホを掴んだ。
「もうこんな時間!?やばいって、遅刻だってば!!!!」

着馴れた制服に急いで袖を通し家を飛び出る。
(叶多いないかな…)
「いるわけないか!」
私はキョロキョロと一人の人を探してた。

いつから探すようになったのかは覚えてない。
そんな高3の冬、私、新しい出会いよりも積み上げてきたものを信じてみようと思う!!










と思ったのは良いもののなんの展開もない日々。

中学校の頃はもーーーーっと仲良かったのにな!!!
そんなこと考えながらぼーっと自転車を漕いでいたとき、脇にある細い路地からヘッドフォンをつけた少年が飛び出してきた。
(あっぶな…)
やけに見覚えのある顔…あれもしかして
「ん、叶多!?」

振り向いた少年は軽く手を振って全速力で自転車をとばしていった。

一瞬高鳴った胸に手を当てて、ふぅ。とひとつ息を吐いた。
冷静になってか、やっとこのかた自分の置かれている状況に気付いた。
「いっけない、遅刻ーーーーー!!」
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