• テキストサイズ

D.Gray-man:神田夢

第1章 2人分の足跡(探索部隊)


さく さくり


空気の冷たさが鼻につたってまるで鼻はトナカイのよう

真っ赤なランプみたいに赤い


さく さく


首に巻いたマフラーをもっと口元に上げる

あまり意味をなしていないけど


さく さくり さく



「えいっ!」



と、声を出して両足で前に飛んだ

始めのいーっぽ!とでも言うかのように



さくっ!!



さっきよりも深い足跡になった

足をなるべく動かさないように、後ろをそっと振り返る

地面に生えた一面の霜柱の中に足跡が1つ、2つ、3つ、4つ・・・

見ていると何だか嬉しい気持ちになって

両手を合わせて、口元に持ってきて笑った

口端から漏れた息が白く色づく



「#NAME1#」

「あ、神田。何してるの?」

「それはこっちの台詞だ」



任務ほったらかして何遊んでやがる、と続けて小言が飛んできた

素直に探してたと言えばいいのに



「ほら、見て見て!」
/ 8ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp