【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第12章 ワインとダンスと貴方と本音
少しだけ強引にルイの腕を引いて、
月光が差し込むダンスホールに
足を踏み入れる。
「・・・一人で、練習したんだけど」
ルイ「・・・うん」
「上手く、出来ないとこがあって」
ルイ「・・・そう」
酔っているせいで
たどたどしくなる言葉に、
ルイは相槌を打ってくれる。
「・・・教えてくれない・・・・・・?」
ルイ「ちょっと・・・・・・」
ルイが返事をする前に手を掴んで、
基本の姿勢を取る。
(・・・私、何してんだろ・・・)
頭の隅で思うけど、
体が勝手に動いていく。
「・・・ダンスって、二人で踊ると楽しい、ね」
ルイ「・・・そう、かな」
「・・・うん。だって、今楽しいから」
ルイ「それは君が酔ってるから」
おぼつかない足取りで
ステップを踏んでいても、
ルイの手が離れることはない。
「・・・ここのとこ、何度やっても上手くいかないんだ」
ステップを踏みながら呟くと、
ルイの声が落ちてくる。
ルイ「ちゃんと・・・出来てる」
「本当に・・・?」
ふっと顔を上げた瞬間
ルイと視線が重なって、
その青い瞳に吸い込まれそうになる。
(・・・っ・・・・・・)
息を呑んだ瞬間、
体勢が大きく崩れた。
ルイ「・・・・・・っ・・・!」
「わっ・・・・・・!」
二人同時にその場に座り込むと、
また視線が重なる。
「びっくりした・・・」
手をついた床が
ひんやりと気持ちよくて、
私は静かに寝そべる。
「・・・気持ちいい」
仰向けになると、
ダンスホールの高い天井が
視界を埋め尽くした。