【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第26章 夢√編 魔法の解けたシンデレラ
ユーリ「零様・・・!」
「・・・・・・ユーリ。どうしたの、そんなに慌てて」
思い切り部屋の扉が開いて、
息を切らせて走ってきたユーリが
眉間に皺を寄せた。
ユーリ「・・・ここを出て行くってどういうこと?」
「・・・・・・・・・」
黙ったままの私に、
ユーリは大きく息をついた。
ユーリ「ジル様の部屋に、プリンセス期間終了・・・なんて書類があるのを見かけて・・・。冗談だと思って来たら、冗談じゃないみたいだね」
ユーリは私が手に持つ荷物を見つめて、
静かに視線を私に戻す。
(・・・・・・本当は、ここにいたい)
ルイとジルが、
私に嘘をついていることは解ってる。
(・・・でも・・・、それがなぜか解らない以上、私がここに留まることは出来ない)
ユーリ「・・・もしかして、ルイ様が次期国王になることと関係あるの?」
「・・・っ・・・・・・」
ユーリの言葉に、
思わず息を呑んだ。
ユーリ「・・・・・・やっぱり」
「・・・・・・ユーリ。今から私が言うことは・・・、私とユーリだけの秘密にして」
ユーリの大きな瞳を見つめて、
低い声で告げる。
ユーリ「・・・・・・」
ユーリは一度だけ頷くと、
視線で先を促した。
「・・・・・・ルイが、次期国王になるのは間違いなく本当だと思う。・・・・・・けど、その条件については・・・ルイもジルも、嘘をついてるように思えるの」
ユーリ「次期国王になるための、条件・・・?」
「・・・それは、私の口からは言えない」
もしそれが本当だったなら、
ルイは次期国王になって
このお城に来た
どこかのご令嬢と婚姻を結ぶ。
それはきっと、
すぐにこのお城中に広まるはず。